韓国の人気ガールズグループ『NewJeans』をプロデュースし、世界的ヒットメーカーでもあるミンヒジン氏。
4月25日にソウル市内で緊急記者会見を開き、その会見での発言と内容が世間を驚かせています。
そこで今回の記事では、会見内容の重要な点をピックアップして日本語翻訳し、わかりやすくまとめました。
また、この会見が開かれた経緯(いきさつ)も整理していますので、下記の点に注意された上で
ぜひ最後までご覧ください。
- 参考文献は『韓国中央日報』英語版”As it happened — ADOR CEO Min Hee-jin press conference”
- 翻訳は意訳(原文にこだわらずニュアンスを汲み取る)していること
- 参考文献が英語であるため、ニュアンスの違いが生まれること
[日本語] ミンヒジンの『号泣』記者会見の翻訳
[15:22〜] 独立の画策については完全否定
- 私はADORの支配権を乗っ取ろうとしたことはありません。従業員として、自分の仕事と上司に文句を言うのです
- “簒奪者 “というフレームがどこから来たのか、私には見当もつきません。
- 私たちはただ、『HYBEは会社の80パーセントを持っている』と言っただけです。すべてを理解するには、すべてのストーリーを知らなければならない
- HYBEに背を向けたのは私ではなく、裏切ったHYBEだ。HYBEは私を最大限に利用し、私が言うことを聞かないから、私を倒そうとしている。
会見の開始からの20分は本題に入ることなく、世間や関係者への誤解を解きたい意思を伝えることに終始。
その後キッパリと親会社であるHYBEからの独立を画策したことはないと完全に否定しました。
加えて「親会社からの裏切りを受けた」と強く非難する発言。ここからミンヒジン氏が感情的になっていきます。
[15:44〜]ミンヒジンと親会社との方針の違い
- とにかく、Covid-19(コロナ禍)が来た。『バン・シヒョク』と私は違うことを考え始めました
- 『ジウォン』と(ソースミュージック創業者の)『ソ・ソンジン』は、HYBEの最初のガールズグループは、ソースミュージックからサクラと(キム・)チェウォンを加えた新しいガールズグループでなければならないと言った
- 私は彼らに『気でも狂ったのか』と悪態をついた
コロナ禍をきっかけに親会社HYBEの方針と、子会社ADORの代表であるミンヒジン氏の方針に違いが生まれ
結果、ミンヒジン氏が手がける『NewJeans』は不遇な扱われ方をされてきたと暴露しました。
多くの災難に見舞われたことを思い出したのか、さらに感情的になり発言も過激に。
時には弁護人がミンヒジン氏の発言を止めに入るシーンもありました。
[16:34〜]質疑応答と今後の方針
Q・・・記者
A・・・ミンヒジン氏
40分ほどの質疑応答の中で「会社全体のシステムの粗さが社内で『パクり』を生む原因だ」と非難する発言と、ミンヒジン氏自身の進退は明確にはしないことが伺えました。
[ミンヒジン] 2時間を越える会見へ至った経緯(いきさつ)
[ミンヒジン] 親会社からの独立を画策した疑いで監査へ
4月22日、HYBEの監査チームはADOR経営陣の業務エリアに立ち入り、電算関連資産の回収と対面調査を行いました。
お金の流れに関する資料や、社内でのやりとりが記載された文章の押収、社員との面談で『独立画策へつながる資料』を探したということですね。
[ミンヒジン] HYBE所属の『ILLIT』を『NewJeans』のコピーだと発言
同じく4月22日、ミンヒジン氏がADORから公式コメントを発表。
親会社HYBEと、同じ子会社であるBELIFT LABに対して強烈な非難をする声明を出しました。
[ミンヒジン] HYBEから代表の職務停止および解任手続きを言い渡される
親会社HYBEは3日間の監査によって得られた資料を証拠に4月25日、
業務上背任などの容疑でミンヒジン氏らを捜査機関に告発する予定だと明らかにしました。
まとめ
騒動の進展が速いこともあり、ミンヒジン氏の会見は準備も整わないまま開かざるを得ない切迫した状況だったように感じました。会見の内容も辿々しく、レーベル代表者の振る舞いとしては不十分だったように思います。
苦境に立たされた才覚のある名プロデューサーを韓国の世間と行政機関はどう判断するのか?
これからの新情報に目が離せませんね。