2025年に開催される大阪万博の公式キャラクターの「ミャクミャク」。これがダリの作品と類似しているとプチ炎上中です。その結果作者の絵本作家山下浩平についても話題になっています。果たして、この疑惑は本当なのでしょうか?そして、この作品を生み出すに至った経緯とは、一体誰が決定したのでしょうか?今回は、この興味深い謎に迫ります。
ミャクミャクがダリのパクリ疑惑は本当か!
ミャクミャクがダリのパクリだという疑惑が上がっています。その理由と事実を考察していきます。
ダリの作品と類似
ダリの作品で「イースターの眼」というのがあります。その作品がミャクミャクと類似しています。
「イースターの眼」は1960年代に製作されたもので、色は青色ながら、見た目は酷似しています。ダリ展で「イースターの眼」を見た人から、パクリじゃないかと話題になっています。
原案は大阪万博のロゴマーク
ミャクミャクは元々大阪万博のロゴマークを基に作られたキャラクターです。1からデザインを考えたわけではありません。元々の公式ロゴマークがダリの作品と類似していたのが原因だと考えられます。
パクリ疑惑は否定できない
意匠(デザイン)は出尽くしていることから、似てしまうことはよくあります。しかし今回のミャクミャクはあまりにもダリの作品と酷似しているため、パクリ疑惑を否定できません。選考段階でしっかりと調査されていたのか疑問が残ります。
ミャクミャクを作ったのは絵本作家山下浩平!
ミャクミャクとはどんなキャラクターなのか、誰が作ったのか紹介していきます。
ミャクミャクをを作ったのは絵本作家山下浩平!
ミャクミャクのデザインを考えたのは絵本作家の山下浩平さんです。山下浩平さんは絵本作家の他にグラフィックデザイナー、イラストレーターとして活躍しています。ミャクミャクのデザインはデザイン・レーベルmountain mountain(マウンテンマウンテン)で応募し選出されました。
名前:山下浩平
生年:1971年
学歴:大阪芸術大学美術学科
職業:グラフィックデザイナー、イラストレーター、絵本作家。
ミャクミャクは大阪万博の公式キャラクター
ミャクミャクは2025年に大阪で行われる万国博覧会(通称:大阪万博)の公式キャラクターです。2021年に作品を公募し2022年3月に優秀作品が発表され、ミャクミャクに決定しました。ミャクミャクは細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物で正体は不明になっています。
出生地:出生地関西のどこかにある小さな湧水地。
性格:人懐っこいが、おっちょこちょいでよくポカをする。
特技:色々な形に姿を変えられること、雨上がりに虹を見つけること。
好きなこと:あらゆる生き物や物事と触れ合うこと。
ミャクミャクの名付け親は2人
ミャクミャクのデザインが決まった後キャラクター愛称が公募されました。3万3197点の応募の中から川勝 未悠(かわかつ みゆう)さんと作田 陽向(さくだ ひなた)さんの応募した「ミャクミャク」という名前に決定しました。
ミャクミャクを決めたのは誰?
ミャクミャクを作った人のは山下浩平さんでしたが、誰がこのデザインを決めたのか紹介します。
ミャクミャクを決めたのはキャラクター選考委員
ミャクミャクは12人で構成された、キャラクターデザイン選考委員によって決められました。
・座長
原 研哉 (グラフィックデザイナー)
・選考委員
井口 皓太 (映像デザイナー/クリエイティブディレクター)
石川 和子 (一般社団法人日本動画協会 理事長)
江口 あつみ (江崎グリコ株式会社 執行役員 経営企画本部 コーポレートコミュニケーション部長)
齋藤 精一 (パノラマティクス主宰 クリエイティブディレクター PLLクリエイター)
シマダ タモツ (グラフィックデザイナー)
五月女 ケイ子 (イラストレーター/エッセイスト)
中川 翔子 (歌手・タレント)
畠山 陽二郎 (経済産業省 商務・サービス審議官)
堀井 雄二 (ドラゴンクエスト ゲームデザイナー)
守屋 貴行 (Aww,NION 代表取締役/プロデューサー)
また一次審査ではデザイン審査審査員によって絞込みが実施されました。
上西 祐理 (アートディレクター/グラフィックデザイナー)
金田 享子 (公益社団法人日本サインデザイン協会 常任理事)
工藤“ワビ”良平 (アートディレクター)
関本 明子 (グラフィックデザイナー/アートディレクター)
田中 里沙 (事業構想大学院大学 学長、宣伝会議 取締役)
永井 一史 (公益財団法人日本デザイン振興会 理事)
中村 至男 (グラフィックデザイナー)
野村 辰寿 (アニメーション作家、多摩美術大学 グラフィックデザイン学科 教授)
原田 祐馬 (デザイナー)
平井 りゅうじ (大阪芸術大学 キャラクター造形学科 教授)
三木 健 (グラフィックデザイナー)
吉岡 恵美子 (キュレーター、京都精華大学 副学長)
和田 敏克 (アニメーション作家、東京造形大学 アニメーション専攻 教授)
このようにミャクミャクのデザインは多くのメンバーが協議をして決められました。
まとめ
ミャクミャクのパクリ疑惑と作者、決定方法を紹介しました。
ミャクミャクは実際にダリの作品と酷似しているため、パクリ疑惑が出るのは仕方がないです。東京オリンピックでもパクリ問題が発生しているので、今回は違うと信じたいところです。
来年に迫った大阪万博ですが、心から楽しめるようにパクリ疑惑が早く終息することを願っています。